ひとりでできるかな_手術 in シンガポール

駐在3年目、アラフォー海外単身赴任。シンガポールでの腹腔鏡下筋腫核出術、子宮鏡下核出術、腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術、ポリープ摘出術の体験記

あっという間に手術当日。朝5時半集合って。

手術日の決定は「希望日の4日前まで」

そんなこんなで治癒までの時間と金銭面の問題がクリアになったためシンガポールで手術を受けることに決定。手術日の決定は、希望する日の4日前までに電話かメールでアポイントを取るようにとのこと。

うーん、カジュアルすぎる。虫歯1本抜きに行くレベルでカジュアルすぎる。

とはいえ仕事のやりくりもあるため1か月以上前に日程を決定。日本、シンガポールともに業務量が減るGW期間に設定。

 

手術当日、集合時間は「朝5時半」

手術までは通院義務も何もなし。(おかげで手術2日前まで躊躇なく出張をスケジュールにぶち込む)手術前日の午前中に簡単な検査(問診+採決+レントゲン)を受けてその日は帰宅。

私「・・・で先生、手術のアポイントが朝9時半ですが何時に病院に来ればいいでしょう?」

T先生「事前の準備もあるから朝5時半までに来てね」

・・・朝5時半。

どうしようラジオ体操の時間よりも早い。

度重なる出張で早起きには慣れているが、それにしても手術のために朝4時起きとはなかなかの体験である。

それもこれも、シンガポールが小さな島国だからできる芸当とも言えよう。

当然NOという権利は私にはなく、ただひたすら寝坊しないように祈りながら眠りについた。

 

手術直前、思わぬ刺客

朝無事に起床、シャワーを浴びてタクシーで病院へ。

時間外受付を済ませた後病室へ。入院着に着替えて看護師さんを待つ。

手術の前準備として、子宮口を広げる薬を入れるのだ。1時間ほどすると薬が効いてくる。

これが思いのほか痛かった。入れる前に「人によっては痛くなることがある」と説明を受けたがそれにしても痛かった。人生で一番つらかった生理痛を10倍ひどくしたくらい痛かった。

今回の手術で一番つらかった瞬間はいつかと問われたら、迷いなくこの手術直前の時間だと答えるだろう。

 

陽気なノリで手術へ(記憶ないけど)

先の薬剤投与で七転八倒し待つこと2~3時間。やっと手術室に通される。

日本人のY先生とローカルのT先生で執刀してくれる。

先生を見てほっとし、「先生、い、痛いです~」と涙目で訴える。

先生はこんな患者を山ほど見てきているのだろう、「あ、時々痛くなる人いるんですけど大丈夫ですからね~」と。いや医学的に大丈夫でも私の痛覚的に大丈夫じゃないんです。涙の訴えも笑顔で退けられる。早く麻酔打ってくれ。

その後まもなく麻酔医の先生(初対面)と挨拶するも「なんでそんなに緊張してるんだい?リラックスリラックス!ハハハ」をかなりラテンなノリをかまされる。

緊張ではなく、単に、痛いだけです。はよ麻酔を。

その後麻酔を入れられる前、T先生と麻酔医の先生が握手だかハイタッチだかしていたような・・・やっぱり南国だから手術も陽気なノリなのかな・・・と思いながら記憶が遠くなる。